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(04/25 15:02)

<NQN>◇債券15時 長期金利、0.895%に上昇 円安進行で売り

<NQN>◇債券15時 長期金利、0.895%に上昇 円安進行で売り
 25日の国内債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りは前日比0.005%高い0.895%に上昇(価格は下落)した。2023年11月以来、5カ月ぶりの高さとなった。為替の円安が進み、インフレ圧力の高まりが日銀に追加利上げを促すとの観測が国内金利を押し上げた。
 
 25日の東京外国為替市場で円相場は1ドル=155円台後半に下落し約34年ぶりの安値に沈んだ。円安に伴う輸入物価の上昇で国内インフレ圧力が高まる公算が大きく、日銀が追加利上げに踏み切るとの思惑が市場で強まり国内債に売り圧力がかかった。米長期金利が高止まりしたことも国内金利の上昇につながった。

 日銀はきょうから26日まで金融政策決定会合を開く。前回3月の決定会合で決定したマイナス金利政策の解除や長短金利操作(YCC、イールドカーブ・コントロール)撤廃による影響を見極めるため、今回は政策の現状を維持するとの見方が市場で広まっている。だが、国債買い入れ額の減額や円安進行への対応に警戒感もくすぶる。

 新発2年物国債の利回りは前日比0.005%低い0.295%をつけた。30年債は横ばいの1.950%だった。20年債は前日比0.005%高い1.660%に上昇した。先物中心限月である6月物は前日比6銭安の144円15銭と続落した。

 短期金融市場では大阪取引所の無担保コール翌日物金利(TONA)先物が横ばいだった。中心限月の6月物は前日の清算値と同じ99.8500で終えた。全銀協TIBOR運営機関が発表した日本円の東京銀行間取引金利(TIBOR)3カ月物は、前日と同じ0.25727%だった。 

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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