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(04/25 11:52)

<NQN>◇東証前引け 日経平均は反落、641円安 国内外で企業業績に不透明感

<NQN>◇東証前引け 日経平均は反落、641円安 国内外で企業業績に不透明感
 25日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反落し、前引けは前日比641円97銭(1.67%)安の3万7818円11銭だった。前日の日経平均が907円高と急伸していたため、戻り待ちの売りや利益確定目的の売りが優勢だった。国内外で決算発表シーズンに入ったが、一部の主要企業に低調な決算内容がみられ、企業業績全体への警戒感が株売りを促した。外国為替市場で円相場が1ドル=155円台と約34年ぶりの円安・ドル高水準をつけたが、輸出関連株への買いは特に目立たなかった。日経平均の下げ幅は一時700円を超えた。

 24日に決算を発表したファナックやキヤノンが大幅安となり、国内企業業績の不透明感が強まった。ファナックは2025年3月期(今期)の減収減益見通しを示し、市場予想平均も下回った。キヤノンは24年1〜3月期の連結営業利益(米国会計基準)が4年ぶりに減益となった。

 フェイスブックを運営する米メタが現地時間24日に発表した業績見通しが市場予想を下回り、メタ株は同日の時間外取引で一時約2割下落した。日本時間25日午前の取引で米ナスダック100指数の先物が大きく下げ、25日の米株式相場の下落懸念も重荷となった。

 市場では「前日は米テスラ株の時間外取引における上昇を手がかりに買いが買いを呼び、日経平均は急伸したが、期待先行の面が大きかっただけに、今日はその反動で売りが売りを呼ぶ展開となっている」(みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリスト)との声が聞かれた。

 東証株価指数(TOPIX)は反落した。前引けは34.00ポイント(1.25%)安の2676.73だった。JPXプライム150指数も反落し、14.87ポイント(1.27%)安の1158.57で前場を終えた。

 前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆9818億円、売買高は7億9020万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1268。値上がりは339、横ばいは44だった。

 ファストリやソフトバンクグループ(SBG)など値がさ株が安い。東エレクやアドテスト、信越化など半導体関連株の下げも目立った。トヨタや中外薬、コマツも売られた。一方、エーザイやアルプスアルが高い。ニチレイやヤマトHDも上昇した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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