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(04/25 05:04)

<NQN>◇米国株、ダウ反落 重要イベント前に買い手控え

<NQN>◇米国株、ダウ反落 重要イベント前に買い手控え
【NQNニューヨーク=戸部実華】24日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落し、前日比42ドル77セント安の3万8460ドル92セント(速報値)で終えた。米長期金利が上昇し、株式の相対的な割高感が意識されやすかった。主力ハイテク企業の決算や主要な米経済指標の発表を前に、積極的な買いが入りにくかった。半面、決算を発表した銘柄の一部が上昇し、相場を支えた。

 米債券市場では長期金利が4.6%台後半に上昇する場面があり、前日終値(4.60%)を上回って推移した。朝発表の3月の米耐久財受注額は前月比2.6%増と市場予想と一致したものの、下方修正された2月分(0.7%増)から伸びが加速した。インフレの根強さが意識されやすいなか、25日発表の1〜3月期の米実質国内総生産(GDP)速報値や26日発表の3月の個人消費支出(PCE)物価指数を見極めたい雰囲気があった。

 24日の取引終了後にメタプラットフォームズ、25日にはアルファベットとマイクロソフトの決算発表がある。実績や見通しを確認したいという投資家も多い。

 ボーイングの下げが目立った。朝方は2024年1〜3月期決算が市場予想を上回り買いが先行したものの、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがシニア無担保社債を格下げしたことが重荷となった。ホーム・デポやアマゾン・ドット・コム、スリーエムも安い。

 ダウ平均は上昇する場面もあった。ダウ平均の構成銘柄ではないが、テスラが大幅高となり、市場心理の改善につながった。前日夕発表の24年1〜3月期決算は減収減益となったものの、説明会で新モデルの生産を25年前半にも始める考えを示した。前日夕に決算を発表した半導体のテキサス・インスルメンツが上昇し、ダウ平均の構成銘柄では同業のインテルが買われた。前日夕に決算を発表したビザも高い。

 ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に3日続伸し、前日比16.109ポイント高の1万5712.749(速報値)で終えた。

情報提供:株式会社QUICK

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