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(04/24 15:06)

<NQN>◇債券15時 長期金利、横ばいの0.885% 一時は昨年11月以来の高さ

<NQN>◇債券15時 長期金利、横ばいの0.885% 一時は昨年11月以来の高さ
 24日の国内債券市場で長期金利は横ばい。指標となる新発10年物国債の利回りは前日と同じ0.885%で推移している。一時は同0.005%高い0.890%と、2023年11月13日以来の高水準をつけた。日本時間24日の取引で米長期金利が小幅ながら上昇し、国内債に売りが波及した。ただ25〜26日に日銀の金融政策決定会合を控え、取引の手控えムードが強かった。

 外国為替市場で円相場は1ドル=154円台後半と、約34年ぶり安値圏で推移する。24日付の日本経済新聞朝刊が、日銀は会合で「為替が円安方向に進むことが輸入物価押し上げなどを通じて物価上昇率に及ぼす影響を議論する」と報じた。円安進行が日銀の将来の追加利上げを促す要因になりうるとして、国内債には持ち高調整の売りが出た。

 朝方は買いが先行した。23日のニューヨーク市場で米景況感指標の下振れを受けて、米長期金利が低下したのが材料視された。もっとも米金利がその後は徐々に上昇したほか、円安傾向に歯止めがかからない中で買いの勢いは続かなかった。

 日銀が24日に実施した定例の国債買い入れオペ(公開市場操作)では、残存期間「5年超10年以下」の応札額を落札額で割った応札倍率が前回から低下した。オペでの買い入れ利回りは午前の市場実勢に近く波乱のない結果で、相場への影響は限定的だった。

 きょうから新発2年債となった2年460回の利回りは前日比0.005%低い0.300%をつけた。新発5年債は同横ばいの0.495%で推移している。新発20年債利回りは1.655%、新発30年債は1.945%と、それぞれ前日から0.005%低下した。新発40年債利回りは0.010%高い2.305%と2011年8月以来の高水準となった。

 債券先物相場は小幅に反落した。中心限月の6月物は前日比2銭安の144円21銭で取引を終えた。

 短期金融市場では大阪取引所の無担保コール翌日物金利(TONA)先物が上昇した。中心限月の6月物は前日の清算値比0.0025高い99.8500で終えた。全銀協TIBOR運営機関が発表した日本円の東京銀行間取引金利(TIBOR)3カ月物は、前日と同じ0.25727%だった。 

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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