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(04/24 11:08)

<NQN>◇債券11時 長期金利、0.880%に低下 米金利低下で

<NQN>◇債券11時 長期金利、0.880%に低下 米金利低下で
 24日午前の国内債券市場で、長期金利は低下(債券価格は上昇)した。指標となる新発10年物国債の利回りは前日比0.005%低い0.880%をつけた。23日の米長期金利が低下し、国内長期債にも買いが及んだ。

 23日の米長期金利は前日から0.01%低い4.60%と小幅に低下した。同日発表の4月の米購買担当者景気指数(PMI)では、総合指数が50.9と3月(52.1)を下回った。製造業も前月から低下し、好不況の分かれ目とされる50を割り込んだ。米景気の先行きへの懸念がやや強まり、相対的な安全資産とされる米国債に買いが入った。もっとも25日以降に重要指標の発表を控えるため、持ち高を積極的に一方向に傾ける動きは限られた。

 中期債では、新発5年債利回りが前日比0.010%低い0.485%をつけた。日銀は24日、残存期間「5年超10年以下」の利付債や物価連動債などを対象にした国債買い入れオペ(公開市場操作)を通知した。すべての年限で購入予定額を前回から据え置き、債券需給の引き締まりが意識された。

 債券先物相場はほぼ横ばい。中心限月の6月物は前日比1銭高の144円24銭で午前の取引を終えた。一時、144円31銭まで買われたものの上値は重かった。

 24日の東京外国為替市場でも円安傾向が続いている。円安で物価の上昇圧力が高まれば、日銀による追加利上げが市場の想定より前倒しされるとの思惑が先物相場の上値を抑えた。

 短期金融市場では、無担保コール翌日物金利(TONA)が横ばい圏で推移している。0.07%台後半で推移し、加重平均金利は前日の日銀公表値(0.076%)とほぼ同水準となっているもようだ。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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