マーケットニュース

(04/23 11:16)

<NQN>◇債券11時 長期金利横ばい、0.88% 2年入札「波乱なし」予想

<NQN>◇債券11時 長期金利横ばい、0.88% 2年入札「波乱なし」予想
 23日午前の国内債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りは前日から横ばいの0.880%をつけた。22日の米長期金利の低下(債券価格の上昇)が国内債相場の支えとなった。一方、日銀の将来の追加利上げ観測が引き続き意識されて、国債には売りも出た。

 22日の米長期金利は前週末を0.01%下回る4.61%に低下した。週内に注目度の高い米経済指標の発表を控え、米国債には買い戻しが優勢になった。米金利上昇の一服で国内債にも買いが及んだ。

 買いの勢いは限定的だった。日銀が25〜26日に開く金融政策決定会合での政策修正予想はほとんどみられないが、会合結果と同時に公表する「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」では物価見通しを上方修正するとの観測がある。円安・ドル高進行が物価上昇圧力になるとの見方があり、日銀が物価見通しを上方修正すれば追加利上げの思惑が高まるとして、国内債には売りも出た。

 財務省は23日、2年債入札(新発460回、表面利率0.300%、発行予定額2兆6000億円)を実施する。日銀の追加利上げ観測で2年債利回りは先高観がくすぶる一方、「銀行など国内投資家が利回りの高さに着目して買いを入れる」(国内証券のストラテジスト)との見方もある。入札は波乱のない結果になるとの予想があった。

 新発5年債利回りは前日比0.005%高い0.495%、20年債は0.020%高い1.660%、30年債は0.025%高い1.950%にそれぞれ上昇(価格は下落)した。先物中心限月である6月物の午前終値は前日比1銭高の144円23銭と小幅に反発した。

 短期金融市場では、無担保コール翌日物金利(TONA)が横ばい圏となっている。0.072〜0.078%で推移し、加重平均金利は前日の日銀公表値(0.077%)と同水準となっているようだ。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

情報提供:株式会社QUICK

Copyright(c) 2012 QUICK Corp. All Rights Reserved.

閉じる