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(04/23 08:58)

<NQN>◇債券寄り付き 先物、反発 米金利の上昇一服で

<NQN>◇債券寄り付き 先物、反発 米金利の上昇一服で
 23日朝方の国内債券市場で先物相場は反発している。中心限月の6月物は前日比7銭高の144円29銭で始まった。22日のニューヨーク市場で米長期金利が小幅ながら前週末比で低下(債券価格は上昇)した。米金利の上昇一服で国内債の先物に買いが及んでいる。前日の国内債券相場が軟調だった反動で、値ごろ感に着目した買いが入っている面もある。

 22日の米長期金利は前週末を0.01%下回る4.61%に低下した。1〜3月期の米国内総生産(GDP)速報値の25日発表など週内に注目の米経済指標の発表が相次ぐ。結果を見極めたいといったん買い戻しが優勢となり、国内債相場の支援材料となっている。中東の地政学リスクへの懸念が後退し、債券先物6月物は22日に前週末比45銭安と大幅に下落していた。きょうはその反動を見込む買いが先行している面もある。

 もっとも上値は重い。円相場は22日に一時1ドル=154円85銭と約34年ぶりの安値をつけた。円安が物価上昇圧力となり、日銀の追加利上げの思惑を高めるとの見方は債券相場の重荷となっている。

 現物債市場では利回りが長期金利の指標となる新発10年物国債を含め、全ての年限の新発債の取引が成立していない。短期金融市場では大阪取引所で無担保コール翌日物金利(TONA)先物の中心限月である6月物は取引が成立していない。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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