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(04/19 17:30)

<NQN>◇外為17時 円相場反落、154円台半ば リスク回避の買い一巡

<NQN>◇外為17時 円相場反落、154円台半ば リスク回避の買い一巡
 19日の東京外国為替市場で、円相場は反落した。17時時点では前日の同時点に比べ18銭の円安・ドル高の1ドル=154円45〜46銭で推移している。中東の地政学リスクへの懸念が高まり、一時は153円台半ばまで急伸する場面があった。もっともリスク回避目的の円買いが一巡すると、日米金利差を意識した円売り・ドル買いが次第に優勢になった。

 18日のニューヨーク市場では米雇用市場の底堅さを映す経済指標などを受けて、米長期金利が上昇した。日米金利差が広がった状況が続くとの見方から円売り・ドル買いが先行し、円相場は10時前に一時154円68銭近辺まで下落した。

 円は急伸する場面があった。日本時間19日午前に「イスラエルのミサイルがイラン領内の拠点などを攻撃した」などと伝わった。日経平均株価の下げ幅が一時1300円を超えるなど投資家のリスク回避姿勢が優勢となり、円相場は153円59銭近辺まで急速に買われた。個人投資家などからドル以外の通貨に対して円買いが膨らみ、対ドルの円買いの勢いが増した面もあった。

 もっともリスク回避の円買いは続かなかった。日本時間19日昼にイラン当局者の話として、国内で発生した爆発音は「ミサイル攻撃ではなかった」と説明したと伝わった。19日の取引で低下していた米長期金利の低下幅が縮小するなどリスク回避の動きが一服したことで、円売り・ドル買いが出た。

 円は対ユーロで3日ぶりに反発した。17時時点では同23銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=164円54〜56銭で推移している。中東の地政学リスクへの懸念でユーロに対しても円買いが優勢だった。ただ対ドルで円売りが優勢になると、対ユーロ相場の上昇幅も縮小した。

 ユーロは対ドルで3日ぶりに反落した。17時時点は同0.0027ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0653〜54ドルで推移している。米連邦準備理事会(FRB)が利下げ開始の判断を慎重に進めるとの観測が根強く、ユーロ売り・ドル買いが優勢だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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