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(04/26 13:07)

<NQN>◇債券12時50分 長期金利が上昇幅縮小 日銀、国債購入「3月決定の方針で」

<NQN>◇債券12時50分 長期金利が上昇幅縮小 日銀、国債購入「3月決定の方針で」
 26日午後の国内債券市場で、長期金利が上昇幅を縮めている。指標となる新発10年債利回りは午後に前日比0.020%高い(価格は安い)0.910%をつけた。日銀は26日まで開いた金融政策決定会合で政策金利の維持を決定。国債買い入れについては「3月に決定された方針に沿って実施する」と説明し、減額が見送られるとの見方から長期債には買いが増えた。午前は長期金利が同0.035%高い0.925%で終えていた。

 日銀はあわせて公表した「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で2024年度と25年度の物価見通しを上方修正した。新たに示した26年度の上昇率は生鮮食品を除く消費者物価指数(CPI)で1.9%とした。一部報道をきっかけに国債購入減への思惑が高まるなか、展望リポートでは「当面、緩和的な金融環境が継続する」とも説明しており、市場では「想定より(金融引き締めに積極的な)『タカ派』ではなかった」(国内銀行の債券運用担当者)と受け止められた。

 中期債の利回りも上昇が一服している。午前に一時0.315%と09年7月以来の高水準をつけていた新発2年物国債の利回りは前日比0.005%高い0.300%で推移している。債券先物相場は下げ渋り、中心限月である6月物は前日比6銭安の144円09銭まで下げ幅を縮める場面があった。

 短期金融市場では、現金担保付き債券貸借(レポ)金利が小幅に低下した。日本証券業協会がまとめた東京レポ・レートで、翌営業日に始まる翌日物(トムネ)金利は前日比0.001%低い0.012%だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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