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(04/25 17:25)

<NQN>◇外為17時 円相場、5日続落 155円台後半 34年ぶり安値更新

<NQN>◇外為17時 円相場、5日続落 155円台後半 34年ぶり安値更新
 25日の東京外国為替市場で、円相場は5日続落した。17時時点では前日の同時点に比べ73銭円安・ドル高の1ドル=155円62〜63銭で推移している。一時は155円74銭近辺まで下落し、1990年6月以来およそ34年ぶりとなる安値をつけた。24日のニューヨーク市場で米長期金利が上昇し、日米金利差を意識した円売り・ドル買いが優勢だった。日本の通貨当局が円安へのけん制姿勢を強めていないとの受け止めも円売りを促した。

 円は前日のニューヨーク市場でつけた安値(155円37銭)を下回り、午後にかけて軟調に推移した。鈴木俊一財務相は25日午前の参院財政金融委員会で「市場をしっかりと注目している」と述べたが、市場では心理的節目の155円を超えて円安・ドル高が進む中でも、円安けん制の度合いは強まっていないとの受け止めがあった。

 売り一巡後は安値圏で底堅く推移している。政府・日銀による円買い介入への警戒感自体は根強い。市場の一部で26日まで開かれる日銀の金融政策決定会合後の介入の可能性が意識されている点などが相場を下支えした。日米金利差が焦点となる中で、26日発表の3月の米個人消費支出(PCE)物価指数の結果を見極めたいとの様子見気分もドルの上値追いの勢いをそいだ。

 円は対ユーロで4日続落した。17時時点では同1円30銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=166円84〜86銭で推移している。一時は166円96銭近辺まで下落し、2008年8月以来となる安値をつけた。

 ユーロは対ドルで4日続伸。17時時点は同0.0033ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0720〜21ドルで推移している。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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