マーケットニュース

(04/24 17:18)

<NQN>◇外為17時 円相場、4日続落 一時34年ぶり安値 155円に接近

<NQN>◇外為17時 円相場、4日続落 一時34年ぶり安値 155円に接近
 24日の東京外国為替市場で、円相場は4日続落した。17時時点では前日の同時点に比べ10銭の円安・ドル高の1ドル=154円91〜92銭で推移している。16時ごろに一時154円98銭と1990年6月以来およそ34年ぶりの安値をつけ、心理的節目の155円に接近した。日本時間24日の取引で米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが出た。一方で日本政府・日銀による円買いの為替介入への警戒感は強く、持ち高調整の円買いも入った。

 米長期金利は24日に4.6%台前半まで上昇した。幅広い通貨に対してドル買いが優勢になると、対ドルで円安が進んだ。24日の日経平均株価が大幅高となり、投資家心理が上向いて円売りが優勢となった面もあった。

 一方、円の下落幅は限られた。心理的節目の155円を割り込めば、通貨オプションなどに絡む損失覚悟の円売り・ドル買いが膨らみ、円安・ドル高が加速するとの観測がある。急ピッチな円安を受け、政府・日銀が円買い介入に踏み切る可能性があるとして、積極的に下値を探る動きは限定的だった。

 円は対ユーロで3日続落した。17時時点では同31銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=165円59〜62銭で推移している。ユーロ圏景気が底堅く欧州中央銀行(ECB)の早期の利下げ観測が後退し、持ち高調整の円売り・ユーロ買いが入った。一時165円84銭近辺と、08年8月以来の安値をつけた。

 ユーロは対ドルで3日続伸した。17時時点は同0.0014ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0690ドルちょうど近辺で推移している。ECBが利下げを急がないとの見方から、ドルに対してもユーロ買いが優勢だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

情報提供:株式会社QUICK

Copyright(c) 2012 QUICK Corp. All Rights Reserved.

閉じる