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(04/24 12:17)

<NQN>◇外為12時 円相場、ほぼ横ばい 154円台後半 介入警戒も株高が重荷

<NQN>◇外為12時 円相場、ほぼ横ばい 154円台後半 介入警戒も株高が重荷
 24日午前の東京外国為替市場で、円相場はほぼ横ばいだった。12時時点は1ドル=154円80〜81銭と前日17時時点と比べて1銭の円高・ドル安だった。日本政府・日銀による為替介入への警戒感から円買いが先行したが、日経平均株価の上昇や米長期金利の高止まりなどが円の重荷になった。日銀の金融政策決定会合を控えて様子見ムードがあり、積極的に持ち高を傾ける取引は見送られている。

 23日のニューヨーク市場では一時154円88銭と1990年6月以来ほぼ34年ぶりの円安水準をつけていたが、介入警戒感などから円は買い戻された。24日午前の東京市場では154円73銭近辺まで持ち直す場面があった。

 円は次第に上値が重くなり、小幅安に転じる場面もあった。日経平均株価は24日午前の取引を前日比777円高で終え、資金余力を高めた投資家が円売り・高金利通貨買いに動いた。10時前の中値決済に向けて「国内輸入企業など実需のドル買いが目立った」との指摘もあった。25日発表の1〜3月期の米実質国内総生産(GDP)速報値は米景気の強さを示すとの見方が出ており、米長期金利が高止まりしているのも円の上値を抑えている。

 日銀が25〜26日に開く金融政策決定会合では、足元の円安について議論する見通しだ。26日に公表する物価見通しの結果次第では追加利上げの観測を高める可能性があり、「内容を見極めたい投資家は多く、動きづらい状況だ」(マネーパートナーズの武市佳史氏)との指摘が出ていた。

 円は対ユーロでは下落した。12時時点は1ユーロ=165円78〜82銭と、同50銭の円安・ユーロ高だった。一時は165円84銭近辺と2008年8月以来ほぼ16年ぶりの円安・ユーロ高水準をつけた。ユーロ圏の4月の購買担当者景気指数(PMI)が改善し、「欧州中央銀行(ECB)が早期に利下げに動くとの見方がかなり織り込まれていたため、持ち高調整のユーロ買いが入った」(みずほ銀行の南英明氏)という。

 ユーロは対ドルでも上昇し、12時時点は1ユーロ=1.0709〜10ドルと同0.0033ドルのユーロ高・ドル安だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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