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(04/24 10:24)

<NQN>◇外為10時 円相場、上げ幅縮小 154円台後半 中値「ドル買い」

<NQN>◇外為10時 円相場、上げ幅縮小 154円台後半 中値「ドル買い」
 24日午前の東京外国為替市場で、円相場は上げ幅を縮小している。10時時点は1ドル=154円79〜80銭と前日17時時点と比べて2銭の円高・ドル安だった。10時過ぎに一時154円82銭近辺と下げに転じる場面もあった。日本政府・日銀による円買い介入への警戒感から円買いが先行したが、日経平均株価の上昇を受けて資金余力を高めた投資家が円売り・高金利通貨買いに動いた。

 10時前の中値決済に向けては「ドル買いが目立った」(国内銀行の為替担当者)との声があった。国内輸入企業など実需による円売り・ドル買い観測も円の重荷になったようだ。

 25日発表の1〜3月期の米実質国内総生産(GDP)速報値は米景気の強さを示すとの見方が出ており、米長期金利が高止まりしているのも円の上値を抑えている。一方、日銀の金融政策決定会合を25〜26日に控えて様子見ムードが広がっており、商いは今のところ活発ではない。

 円は対ユーロで下げ幅を拡大し、10時時点では1ユーロ=165円77〜79銭と、同49銭の円安・ユーロ高だった。10時すぎに165円82銭近辺と2008年8月以来ほぼ16年ぶりの円安・ユーロ高水準をつけた。ユーロ圏の購買担当者景気指数の改善で欧州中央銀行(ECB)による早期利下げの観測が後退し、ユーロが買われている。これに株高と歩調をあわせた円売り・ユーロ買いが加わった。

 ユーロは対ドルで上昇し、10時時点では1ユーロ=1.0709〜10ドルと同0.0033ドルのユーロ高・ドル安だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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