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(04/24 08:49)

<NQN>◇外為8時30分 円相場、154円台後半で小幅上昇 介入警戒で 対ユーロは下落

<NQN>◇外為8時30分 円相場、154円台後半で小幅上昇 介入警戒で 対ユーロは下落
 24日早朝の東京外国為替市場で円相場は小幅ながら上昇している。8時30分時点は1ドル=154円73〜74銭と前日17時時点と比べて8銭の円高・ドル安だった。日本政府・日銀による円買い為替介入への警戒感から円買い・ドル売りがやや優勢となっている。

 23日のニューヨーク市場では一時154円88銭と1990年6月以来ほぼ34年ぶりの円安・ドル高水準を更新していた。心理的節目とされる155円に近づくと介入警戒感が強まり、円は買い戻される展開が続いている。

 一方、米長期金利の高止まりで日米金利差を意識した円売りが出やすく、円の上値は重い。日銀の金融政策決定会合の結果発表を26日に控えて様子見ムードも広がり、積極的に持ち高を傾ける取引は手控えられている。

 米国では25日に1〜3月期の実質国内総生産(GDP)速報値、26日に3月の個人消費支出(PCE)物価指数など重要指標が発表される。米経済の強さを示すとの見方が出ており、米長期金利は日本時間24日朝時点でも4.6%台と高水準を維持。日米金利差が開いた状況が続くとの見方は根強く、円の重荷になっている。

 日銀が25〜26日に開く金融政策決定会合では金融政策の現状維持が予想されている。足元で進む円安や物価見通しについてどのような議論が交わされるのか、結果を見極めたいとのムードが広がっている。「日銀イベントを終えるまで円相場は動きにくい状況だ」(国内FX会社の為替アナリスト)との声があった。
 
 円は対ユーロで下落している。8時30分時点は1ユーロ=165円61〜63銭と、同33銭の円安・ユーロ高だった。対ドルのユーロ高に歩調をあわせ、23日のニューヨーク市場で一時165円71銭と2008年8月以来の円安・ユーロ高水準をつけていた。ユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)の改善を受けて欧州中央銀行(ECB)が利下げを急がないとの見方からユーロが買われている。

 ユーロは対ドルでは続伸し、8時30分時点は1ユーロ=1.0702〜03ドルと同0.0026ドルのユーロ高・ドル安だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕


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