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(04/23 12:28)

<NQN>◇外為12時 円相場が下落 154円台後半 リスクオンで売り

<NQN>◇外為12時 円相場が下落 154円台後半 リスクオンで売り
 23日午前の東京外国為替市場で円相場は下落した。12時時点は1ドル=154円76〜77銭と前日17時時点と比べて11銭の円安・ドル高だった。中東情勢への過度な懸念が後退し、投資家のリスク選好(リスクオン)姿勢が強まった。23日午前の日経平均株価は上昇し「低リスク通貨」とされる円には売りが優勢となった。日本の通貨当局による為替介入への警戒感はくすぶり、円相場は下げ渋る場面もあった。

 9時前には一時154円84銭近辺と、22日のニューヨーク市場でつけた1990年6月以来およそ34年ぶりの安値(154円85銭近辺)に迫った。米長期金利が高止まりするなか、日米金利差を意識した円売り・ドル買いが先行した。国内輸入企業など実需筋による円売り・ドル買い観測も円相場の重荷だった。

 鈴木俊一財務相は23日午前の参院財政金融委員会で、日米韓合意について「『適切な対応』につながる環境が整ったととらえられてもいい」などと述べた。「為替介入に向けたトーンは強まっている」(国内銀行のディーラー)との受け止めから、円相場は一時154円66銭近辺まで下げ幅を縮めた。

 その後は再び下げ幅が拡大した。市場では「為替介入がいつ実施されてもおかしくない状況が続いていることは織り込み済みで、いまのところ円相場を大きく動かす材料にはなっていない」(同)との声があった。

 円は対ユーロで下落した。12時時点は1ユーロ=164円94〜97銭と、同11銭の円安・ユーロ高だった。ユーロは対ドルで横ばいで、12時時点は1ユーロ=1.0658ドル近辺と前日17時時点とほぼ同水準だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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