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(04/22 17:17)

<NQN>◇外為17時 円相場、続落 154円台後半 対ユーロも安い

<NQN>◇外為17時 円相場、続落 154円台後半 対ユーロも安い
 22日の東京外国為替市場で、円相場は続落した。17時時点では前週末の同時点に比べ18銭の円安・ドル高の1ドル=154円65〜66銭で推移している。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ先送り観測がくすぶるなか、日本時間22日の取引で米長期金利が高い水準で推移し、日米の金利差拡大を意識した円売り・ドル買いが優勢だった。

 15時すぎには一時154円76銭近辺まで下落し、16日につけたおよそ34年ぶりの安値(154円79銭)に迫った。前週末のイスラエルによるとみられるイランへの攻撃について、21日にイラン最高指導者のハメネイ師が報復などに言及しなかったと伝わった。中東情勢の緊張が高まるとの警戒感が和らぎ、22日の東京市場では前週末に急落した日本株相場が反発。投資家のリスク回避姿勢がいったん後退したとして、「低リスク通貨」とされる円に売りが出た面もあった。

 もっとも、円相場の下値は限定的だった。心理的な節目である155円を前に、日本政府・日銀による円買いの為替介入への警戒感は根強い。円安が物価上昇につながって日銀による早期の追加利上げを後押しするとの思惑も円相場を下支えした。

 円は対ユーロで反落した。17時時点では同24銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=164円83〜84銭で推移している。中東情勢を巡り、前週末にリスク回避の動きが強まった局面でユーロ売りが膨らんでいたため、過度な警戒感の後退からユーロには買い戻しが続いた。ユーロは対ドルで小幅に反発した。17時時点は同0.0003ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.0658ドル近辺で推移している。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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