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(09/14 05:27)

<NQN>◇米国株、ダウ続伸で39ドル高 原油高が支え、連日の高値更新で上値重く

<NQN>◇米国株、ダウ続伸で39ドル高 原油高が支え、連日の高値更新で上値重く
【NQNニューヨーク=滝口朋史】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸した。終値は前日比39ドル32セント(0.2%)高の2万2158ドル18セントと連日で過去最高値を更新した。原油高を背景にエネルギー株が買われたうえ、税制改革への期待が支えになった。もっとも、連日の最高値とあって高値警戒感が強まっており上値は重かった。
 エネルギー情報局(EIA)が13日に発表した週間の石油在庫でガソリンの在庫が市場予想以上の急減となった。原油需給の緩みが解消に向かうとの期待から、原油先物相場が上昇しシェブロンやエクソンモービルなどが買われ指数を支えた。
 トランプ米大統領は午後に超党派の下院議員の会合に参加し、税制改革や医療保険制度改革法(オバマケア)の見直しを呼びかけた。法人税率の引き下げなどを求めており、与野党が歩み寄れば税制改革が進みやすくなるとの期待につながった。
 取引終了にかけて米長期金利が上げ幅を広げた。一時は2.20%とほぼ3週ぶりの水準に上昇(債券価格は下落)した。利ざや拡大への期待からJPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど金融株の一角が買われたのも相場を押し上げた。
 8月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇と、0.3%程度の上昇を見込んでいた市場予想には届かなかった。市場では14日発表の消費者物価指数(CPI)への関心が高く、PPIへの反応は限られた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、前日比5.906ポイント(0.1%)高の6460.188と、連日で過去最高値を付けた。12日に新型「iPhone」を発表したアップルは材料出尽くし感から下げたが、アマゾン・ドット・コムやマイクロソフト、半導体大手のインテルなどが買われ指数を押し上げた。
 機関投資家の多くが運用指標に据えるS&P500種株価指数も3日続伸し、主要3指数が連日でそろって最高値を付けた。業種別では全11業種中が5種が上昇。「エネルギー」「電気通信サービス」「消費財・サービス」の上げが目立った。一方、「公益事業」「不動産」「ヘルスケア」などが下落した。
 年末商戦に向けて10万人を臨時雇用すると発表したディスカウントストアのターゲットが上昇。同業の買収を発表した医療保険のセンティーンも買われた。投資ファンドなどの支援を受けて、創業者一族がMBO(経営陣が参加する買収)で株式の非上場化に踏み切ると伝わった百貨店のノードストロームも高い。
 ダウ平均の構成銘柄で素材のダウ・デュポンや通信のベライゾン・コミュニケーションズ、映画・娯楽のウォルト・ディズニーなどが上げた。
 一方、ハードディスク駆動装置(HDD)大手のウエスタンデジタルが下落。東芝が半導体メモリー子会社、東芝メモリの売却に向け、米投資ファンドのベインキャピタルを主体とする日米間連合と協議を加速する覚書を交わしたと発表したのが嫌気された。増配を発表したたばこのフィリップ・モリス・インターナショナルは小幅安で終えた。
 ダウ平均の構成銘柄では建機のキャタピラーや製薬のファイザー、保険のトラベラーズなどが下げた。

情報提供:株式会社QUICK

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