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(03/18 06:00)

<NQN>◇米国株、ダウ続落し19ドル安 米金利低下で金融株安が重荷

<NQN>◇米国株、ダウ続落し19ドル安 米金利低下で金融株安が重荷
【NQNニューヨーク=古江敦子】17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に続落した。終値は前日比19ドル93セント(0.1%)安の2万0914ドル62セントだった。米長期金利の低下を背景に、金利上昇が業績の追い風となりやすい金融株が売られて相場を下押しした。だが、相場を方向付ける材料に欠いたため、ダウ平均は前日終値を挟んでもみ合う場面も多かった。
 米長期金利は17日に一時2.49%まで低下し、14〜15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)開催前に付けていた2.60%台から大きく水準を切り下げている。金利上昇に伴う預貸利ざやの拡大を見込んで買われてきたゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融株が売られ、相場全体を押し下げた。
 もっとも、株式相場の下値も限られた。米金利低下を受け、継続的な配当が期待できる公共事業や通信株には投資妙味が増すとの期待から買いが入りやすく相場全体を支えた。
 トランプ米大統領とドイツのメルケル首相による首脳会談後に米株式相場は強含む場面もあった。米独首脳は共同記者会見で公平な通商政策やテロ対策などで協調する姿勢を示した。重要イベントを波乱なく終えた安心感が株式の買いにつながった。
 2月の米鉱工業生産指数は上昇を見込んでいた市場予想に反して横ばいにとどまった。ただ、3月の米消費者態度指数(ミシガン大学調べ)速報値は97.6と前月から改善。2月の米景気先行指標総合指数も改善基調にあり、米経済指標は強弱入り交じる内容となり相場の反応は限られた。
 ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に3日続伸し、前日比0.236ポイント(0.0%)高の5900.996で終えた。取引時間中には過去最高値を上回る場面もあった。
 業種別S&P500種株価指数は全11業種のうち「金融」や「ヘルスケア」など4種が下落した。一方で「公益事業」のほか「通信」「素材」など7種が上昇した。
 向こう4年で2万5000人に及ぶ新規雇用のうち、2000人を退役軍人の採用に充てると発表したIBMが下落した。中国で新たに研究開発センターを開設する計画が伝わったアップルも安い。医療保険のユナイテッドヘルス・グループ、小売りのウォルマート・ストアーズなども下げた。
 一方、工業製品・事務用品のスリーエム(3M)や航空機のボーイング、航空機・機械のユナイテッド・テクノロジーズなどが上昇した。宝飾品のティファニーは2016年11月〜17年1月期決算が市場予想を上回ったのが好感されて買われた。前日夕に発表した四半期決算が大幅増益になったソフトのアドビシステムズも上げた。

情報提供:株式会社QUICK

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